風鈴

風鈴がチリンと鳴ると、たまらない暑さにも何となく涼しさを覚える。窓につるしてある風鈴は永平寺を訪れた時に求めたもの。

蝉の鳴き声が部屋中に反響している。午前中家の庭を草刈機で刈り、シャワーを浴びてベッドに横になっていたらいつのまにか眠ってしまった。心地よい疲労。

 

風鈴の音の中なる夕ごころ

 

後藤比奈夫の句。

局地的豪雨

昨日は、犬山市江南市大口町あたりで局地的豪雨となり、避難指示が出され、交通機関は止まってしまった。最近の雨の降り方は尋常ではない。地球環境が壊れつつあるのだろうか。通勤に利用しているJRも安全確保のため、運転休止になったりダイヤが遅延することが最近はとくに増えた。

 

梅雨晴の飛瀑芯までかがやけり  

 

野澤節子の句。

ソースカツ丼

社員旅行2日目の昼食は駒ヶ根名物ソースカツ丼。おおきくて柔らかな豚カツにたっぷりのソース。いつも中央道を利用する時は、駒ヶ根SAに立ち寄り、カツサンドを買うのが定番。駒ヶ根の豚カツは旨い。

昼食の後、農園でブルーベリー、桃の食べ放題。桃は3個食べたら満足。DAIGO推奨という、ブルーベリーのアイスクリームを食べました。ブルーベリーの実は小さいが、そんなに食べられるものではない。

2日目は昨日の疲れもあり、食べては寝るの繰り返し。

 

夏雲の動かぬを見て立ちゐたる

 

深谷雄大の句。

 

 

 

 

 

ラフティング

社員旅行で、天竜川でラフティングを体験。6名でゴムボートを漕ぎ30キロメートルにわたる川下りを行う。3艘のボートで川を下ったが、水を掛け合ったり、川に飛び込んだり、実に爽快な水遊びである。参加者が声を揃えて楽しいといっていました。終了後は昼神温泉に移動して温泉につかり大宴会。

 

飛沫あげ波従へてボートゆく

滋酔郎俳句館

江国滋の『滋酔郎俳句館』(朝日文庫)を読了。元本は1986年の発刊である。この本では、PL学園の清原少年であるが、今やPL学園に野球部無く、野球選手を引退した清原は覚せい剤使用で逮捕された。作者の江国氏は、癌で闘病することになろうとはこの時点ではわかるはずもない。明日の事は誰も知らない。わかっては人生面白くない。

 

いやまつたくあつといふまに日記果つ

 

滋酔郎の句。本書の掉尾に掲載されている。

五慾

日短し五慾のうちの四慾枯れ

 

飯田龍太、昭和54年の還暦前の作品。「色・声・香・味・触」が仏教用語の五欲である。最後に残ったものは何だったのだろう。欲望が衰微していくことは生命エネルギーの衰えではないか。最後に残るのは、「死にたくない」という生存慾かもしれない。

カレーライス

南風吹くカレーライスに海と陸

 

櫂未知子の第三句集『カムイ』(ふらんす堂)の冒頭句である。一番最初の句であるから作者の自信作か、愛着深い句であることは間違いない。カレーライスに、「海」と「陸」を発見したところが秀逸。カレーライスは西洋から伝わった料理だから、「南風吹く」の季語もぴったり。風の連想からやはり海、次は陸という順番になるよな。海はカレールーで陸はライスですか。カレーライスのようなありふれたものに、大きな景色を連想したところが面白い。