台風

台風18号は九州地方が暴風域。我が家は雨は降っておらず曇り空。

犬の散歩の途中、道路の端っこに沢蟹を発見。家の回りには結構沢蟹は見かける。こんなところで迷っていると車にひかれてしまうのですが。カニ君、安息の地は遠いぞ。

一週間働くと疲労が蓄積されて何もしたくない。ベッドで横になり、ジャズを流している。マイブームは、クリフォードブラウン。彼のトランぺットの音が好き。

 

台風を充ちくるものゝ如く待つ

 

右城暮石の句。

 

 

龍淵に潜む

台風が北上中という。朝、まだ雨は降っていない。嵐の前の静けさか。今日は仕事、出勤をしなくては。

野球は、広島とソフトバンクが優勝目前、同日優勝かとTVニュース。地元のドラゴンズはすっかり弱くなって、昔日の面影もなし。龍淵に潜むのではなく、冬眠してしまったのではないか。

 

龍淵に潜むサロンパス貼り手当中

 

 

チョコレート

TV番組で血圧を下げるのにチョコレートがいいと知る。影響されやすいので、すぐやってみることに。チョコレートでもカカオの含有量7割以上のものを食べなさいということである。ロッテの「おいしいハイカカオ72%」というのを購入。血圧も最大の影響を与えるのはストレスなのだが、食物でコントロールできるのなら試す価値はある。今は血圧も落ち着いているので少し下がればいい。

 

チョコレートひとつまみして夜食とす

秋思

「秋思」という言葉がある。秋は物思いにふける季節なのであろう。思うことは人それぞれではあるが。

 

頬杖に深き秋思の観世音

 

高橋淡路女の句。

『藤沢周平句集』  

文春文庫『藤沢周平句集』を購入。藤沢周平の小説でおなじみの海坂藩は、百合山羽公、相生垣瓜人が主宰した俳句結社「海坂」に由来すると初めて知る。

藤沢周平の句作期間は短く、「馬酔木」に投句していた。自然詠の句が大半であるが、それ以外を対象とした五句を抜いてみた。


龍膽(リンドウ)や人體模型かしぎ立つ


日の砂州の獣骨白し秋の川


熔接工高きが霜夜火をこぼす


眠らざる鬼仰ぎみる冬銀河


春昼の不在の電話鳴りてやむ

稲架

稲刈も機械化が進展し、今はコンバインで刈って直接籾にしてしまうのが主流であるが、それ以前は稲刈した後、稲架にかけ乾燥させてそれから脱穀するという手順であった。

稲架にかけて乾燥させたコメの方が美味いが、手間もかかるので今はあまり見られないものの、近所ではまだ稲架かけをしている農家はある。稲架(はざ)は、刈った稲を掛け渡し乾燥させるための木組み。稲架も色々な種類があるが、私の地方では、一段で木杭を二本交互にクロスさせてその上に竹を載せ組んだものに稲を掛けていく。しっかりと杭を刺さないと台風などの強風や稲の重みで倒れてしまう。稲架組みは得意であるが、稲作は止めてしまったので伝承することもない。

 

稲架解くや雲またほぐれかつむすび

 

木下夕爾の句。

森谷明子『春や春』

森谷明子の『南風吹く』を読もうと思ったら、書評で俳句甲子園を題材にした『春や春』が先行作品であることを知り、アマゾンで注文し先に読むことにする。東京の女子高校生たちが、チーム作りから始めて、俳句甲子園に初参戦し勝ち進んでいく。俳句甲子園というものがあるのは知っていたが、小説は高校生の一直線な青春と俳句を描いて実に面白い。俳句甲子園も俳句のパーフォーマンスとして存在意義は十分あると思う。

 

夏めくや図書室に聴く雨の音

 

小説の主人公、須崎茜の準決勝大将戦の句。