テントウムシ

子供の頃、チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」がヒットして、結婚式でよく使われていた。あの小さくて色鮮やかなテントウムシを見つけると、なぜだか嬉しくなる。テントウムシは、太陽に向かって飛んでいくから、その名前がついたらしい。我が家の畑にも、その姿を発見。私の住む田舎には珍しい生き物はいないが、愛らしい虫や鳥は沢山いる。


てんとむし一兵われの死なざりし


安住敦の句。

『現代俳句集成』

手元に『現代俳句集成』(安田宗正編、立風書房、1996年)がある。「現代俳句をリードする昭和世代61俳人の代表作1万1千余句と俳句観。多様多彩な俳句の現在を一望するコンパクトな全集。」と帯の文章通り、本当にいい本。同じように、平成時代の俳句を1冊で展望できるような本を、どこか作ってくれないものか。それにしても掲載されている俳人たちの写真の皆若いこと、見ていて楽しい。

 

ぼろ市の大きな月を誰も見ず

 

本書の掉尾は、岸本尚毅の句。

救急車

買物を終えて家に帰ってくると、隣家に救急車が止まっている。90才近い高齢のおばあさんに何かあったらしく、担架で車内に運ばれるとサイレンを鳴らして家を離れた。午前中には母を施設に訪問したばかりで、身につまされる。1年前救急車こそ使わなかったが母を病院へ搬送したのも今頃。気が付けば家の周辺は、自分も含めて老人ばかりで、誰が運ばれたって何の不思議もない環境に生きているのである。

ちなみに私は2回救急車に乗せられた経験がある。

 

健啖のせつなき子規の忌なりけり

 

岸本尚樹の句。

百人一句

「俳句」5月号は、平成百人一句の特集を組んでいたが、百人一首に倣って百人一句の発想は誰も考えるらしい。自分の本棚でも、山本健吉大岡信高橋睦郎とすぐに取り出せる。俳句のスタンダード決めだから面白いのだが、俳句は百人百様で決定的な価値基準がなく誰が選んでもこれとならない。ましてや一人一句となれば、好きな俳句は人それぞれ。

 

 松尾芭蕉   山本健吉  此道や行人なしに秋の暮

        大岡信   閑かさや岩にしみ入る蝉の声

        高橋睦郎  鷹一つ見付けてうれしいらご﨑

 

マッサージ

コンビニ仕様のコッミク「山口六平太」の今月号が出たので、買って読んでいると会社にマッサージ室をつくる話が出ている。サラリーマンと肩こり,腰痛は切っても切れぬ仲。うらやましい話だが、現実に会社に普及しないのは、施術を受けられる時間が限定されてしまうからだろう。私も常にパソコンと数字との突き合わせ仕事なので、肩こりは慢性的になる。ひどくなり我慢できなくなるとマッサージを受けに行く日々である。

 

休日の海のひろがり藤寝椅子

 

赤尾恵以の句。

 

 

自動車税

5月は自動車税の納付月。郵便で納付書が送られてくる。会社の自動車税は、件数が少しなのでコンビニで納付。待たなくてすむからありがたい。納税は金融機関窓口だけでなく、コンビニに拡大した意義は大きい。
家に帰ると、自分の車の自動車税の納付書がきている。普通車なので39500円。1か月あたり約3200円か。自動車保険も払うので維持費はかさむ。田舎では車なしでは生活できないから仕方がないが。



花は葉に白き糞のるボンネット