CT検査

入院手術の説明と事前検査を受けに病院へ行く。
CT 検査をするため造影剤を飲むと、体がかっと熱い。CT の機械にはシーメンスと書いてある。日本史でシーメンス事件というのがあったな。あれはどんな事件だったんだ?機械か動きだし、息を止めて吐いてとか言われるままにしているうちに検査修了。朝一番に来たが、エコー検査もして説明を聞いたら正午すぎ。


夕空の匂いくるかに花茨


山田貴世の句。

立版古

「立版古」(たてばんこ)という季語がある。夏の季語であり「物語の一場面などを厚紙にくりぬき、舞台を模した框のなかに立てたもの」と歳時記は説明するが、実物を私は見たことがない。季語の中にはもう廃れてしまったものが散見されるが、物が分からないものはもう詠みようもない。絶滅危惧種の季語は沢山あると思われる。

 

与右衛門の足の細さよ立版古

 

久保田万太郎の句。

『未来の地図帳』

講談社現代新書で河合雅司の『未来の地図帳』がでた。『未来の年表』シリーズの続巻である。人口減少が加速しているので、日本の風景は数十年後には大きく変貌してしまうだろう。高齢者も働かせ労働力を確保する弥縫策も長く続かない。バラマキ政策は世界一の借金国を膨らませ続けている。出生数は急には増えないのだから、人口減少に対応したコンパクトな社会に転換が必要である。数字は冷徹であるから、この本の予測は大方現実のものとなるだろう。

 

凡そ人歩み出したる西日かな

 

阪西敦子の句。

墓地の除草

盆が近いので、墓地の除草に出かける。共同墓地は、昔の土葬の時代からあるので一家の墓地は縦長でかなりの広さがある。メンテナンスが悪いので草が伸びて、半日かけて除草。腰が痛い。

 

万葉のむかしより草茂りけり

 

久保田万太郎の句。

子鮎の天婦羅

夏の食べ物といえば鮎、鮎料理はコースがあるほど料理は多種類。
子鮎の天婦羅を2日続きで食べる。鮎のわたの苦味が食欲をそそる。この鮎はどこで採れたものだろうか。期末期初の仕事で疲れがたまっていく。


鮎の腸口をちひさく開けて食ふ


川崎展宏の句。