集める人たち

中山康樹『JAZZ聴きかた入門!』の一節。

あれも聴きたい、これも聴きたいとレコードを手に入れる。ある一定の枚数に達するまでは問題はない。ところが一定数を超えた瞬間、今度は聴く時間が追いつかなくなる。するとどうなるか。買うだけで終わってしまう。さらに、するとどうなるか。聴いたレコードよりも聴かないでそのままになっているレコードの数のほうが上回る。これが、いわゆる「集める人たち」の誕生の瞬間です。そしてレコードはいつしか「聴くもの」から「集めるもの」へと変質する。

あー、耳が痛い。これはレコードに限らない。しかしですね、コレクターの楽しみは楽しみとしてあるのです、本質は外れているかもしれないが。


きんぽうげ川波霧を押し開く


飯田龍太の句。

ビューティフルサンデー

昨日の雨が上がり、本日は快晴。
1976年に田中星児がダニエル・ブーンの世界的ヒット曲を日本語で歌って大ヒットしたのが『ビューティフルサンデー』。今聞くと恥ずかしいくらい明るい歌だが、そんな歌を思い出した日曜日である。
まずは、伸びた雑草の草刈、8時から刈り始めると、あちこちで草刈り機のエンジン音が聞こえてくる。2時間ほどで疲れたので切り上げ。
肩と腰が痛いので、揉みほぐしに「りらくる」へ行き、60分マッサージをしてもらう。
身体が楽になったところで、昼飯はガストでチーズ・イン・ハンバーグ。テレビ番組でガストの一番人気メニューと放映していたので食べてみる。まあ値段相応。
水木しげるの『方丈記』を読んで休憩したあと、実家の石垣の除草をする。
身体を動かした日曜日、ごろごろしていては太るばかり。


噴水は空を押し上げ日曜日

雨の土曜日

本日、朝から雨。雨は一気に気分が盛り下がる。これでまた雑草が勢いよく伸びるだろう。

午前中にスーパーに行き買物、昼食を食べて午後は昼寝。しなければいけないことはあるけれど、休みの日だから休むことにしよう。

目が覚めたので、デクスター・ゴードンをBGMにして、コミック『ましろのおと』を読んでいる。南風のメール句会の選句はすませたし、アマゾンで本漁りしてみる。堀田善衛の『定家明月記私抄』は、手ごろな中古の文庫本が無い。ハードカバーはかさばるしと、いつになく考える。

 

夕空の日々にはるけき閑古鳥

 

飯田龍太の句。

 

 

下宿生活の頃

大学時代は下宿生活をしていた。とにかく都会の独り暮らしをすることが田舎の少年のあこがれだったのだ。

大学に歩いて5分の共同トイレ・洗面所付き4畳半の下宿が根城であった。西日が射しこむ部屋だったが、大家さんの家とは別棟で自由放任であった。部屋の真ん中には炬燵兼テーブルが鎮座し、あとは机と本棚があるだけのシンプルライフ。学生劇団の芝居仲間が入り浸り、楽しい学生生活だった。

大学近くに住む友人が散策がてら撮影した、昔の下宿のあった場所の写真を送ってくれたので、学生時代を思い出した。この下宿にいたのは1978年~1981年、もう大学生時代は40年以上も昔になってしまった。

 

大西日酒と煙草の四畳半

緊急事態宣言の一部解除

緊急事態宣言が、39県で一部解除した。重点的な対策が必要な13の「特定警戒都道府県」のうち茨城、石川、岐阜、愛知、福岡の5県と特定警戒以外の34県が対象。東海地区の3県は全て解除となった。新型コロナウイルスが消滅したわけではないので油断は禁物だが、まずは素直に喜びたい。
経済の立て直しが急務。政府にはボロボロになっている日本経済の現実を直視して、積極的な対応をしてほしい。


熱の児の手の夏みかんころげ出す


飯田龍太の句。

特別定額給付金

仕事から帰ると、テーブルに封筒が置いてある。差出人は市役所、特別定額給付金申請書在中と書いてある。例の10万円である。マスクはまだ来ないが、やっと給付金の書類は来た。もらえるものはありがたくいただくが、こんなバラマキなんのためになるのだろう。困っている人、不足する物資のために金を使うべきなのに、万人に等しく配布するのは集票のための迎合政策でしかない。国の財政をさらに悪化させるだけで未来につけをまわしている。

 

夏に入る星よりそひてうるみけり

 

久保田万太郎の句。

 

 

みんなボケます

認知症の人が各年代に占める割合(有病率)は

 75歳~79歳 10%

 80歳~84歳 22%

 85歳~89歳 44%

 90歳以上   64%

なあんだ、みんなボケるのだな。認知症にならない確率は低いぞ。その年齢まで生きていられるかは、また別の話にはなるが。

 

認知症の文字が気になる夕薄暑