2015-07-21から1日間の記事一覧

虚子探訪(147) 清閑

【虚子探訪(147)】 「遅月の山を出でたる暗さかな」 昭和2年8月16日。夕。京都に至り、加茂堤に大文字を見る。「遅月」は秋の季語。月が山から出て姿を見せたが、あたりは一面暗い秋の夜。 「清閑にあれば月出づおのづから」 昭和2年9月。退官せし前の横田…