2015-09-19から1日間の記事一覧

虚子探訪(207) 春の泥

【虚子探訪(207)】 「鴨の嘴(はし)よりたらたらと春の泥」 昭和8年3月3日。家庭俳句会。横浜、三渓園。 この句の眼目は「たらたら」という表現につきる。鴨の嘴から何か垂れている、それを見つけた虚子のなまなましい表現が、春の水を浴びる鴨の姿を髣髴とさ…