雪の降る町を

本日、雪。

雪の歌で思い出すのは、「雪やこんこ、霰やこんこ」の唱歌「雪」と、「雪の降るまちを 想い出だけが 通りすぎてゆく」の「雪の降る町を」だ。
そういえば、安住敦の最後の俳句は、「雪の降る町といふ唄ありし忘れたり」だった。

「雪の降る町を」はラジオドラマ『えり子とともに』の挿入歌で、作詞者は劇作家の内村直也。1952年にヒットし、その後、ダカーポさだまさし岩崎宏美など色々な歌手がカバーして歌い継がれた。

安住敦が忘却した歌詞は、

 雪の降るまちを 雪の降るまちを
 想い出だけが 通りすぎてゆく
 雪の降るまちを
 遠い国から 落ちてくる
 この想い出を この想い出を
 いつの日かつつまん
 温かき幸せのほほえみ

 雪の降るまちを 雪の降るまちを
 足音だけが 追いかけてゆく
 雪の降るまちを
 ひとり心に 充ちてくる
 この哀しみを この哀しみを
 いつの日かほぐさん
 緑なす春の日のそよ風

 雪の降るまちを 雪の降るまちを
 息吹とともに こみあげてくる
 雪の降るまちを
 誰もわからぬ わが心
 このむなしさを このむなしさを
 いつの日か祈らん
 新しき光降る鐘の音

  
鈴木鷹夫の『春の門』を、朝早く起き読み進める。