朝6時過ぎ、駐車場から駅に向かう。
西の空には月が残り、街灯はまだついている。
駅ホームの蛍光燈の白い列が見える。
東の山並みの稜線が紅をさし空の青と交合をはじめる。
朝以前のこの風景は、寒気も加わりなかなか良い。
通勤のカバンには三好達治の『俳句鑑賞』。詩人の三好達治が俳句を作ることは知っていたが、この本のことは知らす、アマゾンで見つけて即購入。筑摩書房、昭和30年初版、新書判である。内容は芭蕉から石田波郷までの俳句の鑑賞文。
三好達治の俳句から春の3句
「あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ」
「春浅き麒麟の空の飛行雲」
「街角の風を売るなり風車」