長良川鵜飼

【自解・萩原8】

「篝火をゆらしつ下る鵜飼舟」


「夏の闇ほうほうと鵜匠呼ぶ」


「鵜の首が浮きつ沈みつ長良川


「鵜篝や火の粉川面に吸い込まる」


長良川の鵜飼は、5月11日から10月15日まで。芭蕉の「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」をはじめ、幾多の俳人が鵜飼の句を詠んだ。及ばずながら列に加わろうと4句を作ってみた。

「風鈴や誰もいない子供部屋」

風が吹き抜けて、風鈴がチリンと鳴った。子供たちは誰もいず、静かな時間。中七が字足らず、推敲を繰返したが、結局そのままに。