雪嶺天に輝ける

【自解・萩原27】

「山の端に星残りたる冬六時」

冬の午前6時は、朝はまだあけず夜。西の山の空には、まだ星が残り光っている。遠距離通勤の会社員はつらいね。

「冬装備換えしタイヤの溝の減り」

冬の雪に備えて、ノーマルからスタッドレスにタイヤ交換する。替えたタイヤの溝が摩耗してすり減っている。通勤に車を使っているため消耗が早い。今年も、よく減った、よく働いた。

「凩やゆけどゆけども交差点」

都会の道路を走ると、次から次へと現れるのは交差点。冬の凩も都会では、どちらへ進むのか迷うだろうな、ナビ搭載とはいかないだろうし。

「凍結路対向車線に滑りゆく」

冬の朝、通勤途上の道路が凍結していて、車がスリップし対向車線にはみ出した。幸いにも対向車がなかったので事故にならなかったが、恐怖の一瞬だった。

「峠立つ雪嶺天に輝ける」

遥か遠くに見えるのは御嶽山。冠雪した嶺が天空に浮かんだように美しく輝いている。凛とした佇まいは、見る者の姿勢を正す。


携帯句会、投票結果を発表。「ひさだ家」は6名参加。
第4回の題は、①新②緑③歌④自由題。