天道虫
【自解・萩原45】
「天道虫赤く小さくひそみ居り」
テントウムシは赤い、そして小さい。ひっそりとたたずむように、そこにいる。
「夜の雨しぼり鳴くなり遠蛙」
田に水が入ると蛙の合唱が始まる。雨の夜は、遠くから絞り出すように鳴声が聞こえる。
「鴨の王水をたたえし青田ゆく」
苗が植えられた水を満タンにした田を、鴨がゆったりと泳いで行く。まさに王者の風格。
「どこまでもシロツメクサの花帽子」
シロツメクサの白い花が田の一面に広がる。たくさんの花の帽子が続く。これも春の一風景。
「コガネモチ新旧交代若葉かな」
わが家の庭に植えられたコガネモチの木は、春が来ると若葉に葉が入れ替わる。新旧交替の季節が到来。
携帯句会は、本日締切日。菊池氏、K女史より投句あり。それでは、選句メールの準備に入ります。