流星群

【自解・萩原61】

「南瓜這うどこまでも這うどこへでも」

カボチャの繁殖力は本当に凄い。空いている空間があれば、どこまでも蔓は伸びて行く。

「七夕や手先もみやび美し人」

七夕の日に乗った電車に美人がいた。携帯電話を操作する手の動きも優雅で美しかった。

「次々に吊り上げられて吹流し」

七夕祭の飾りの吹き流しが、次々に吊り上げられ飾られていく様子を詠んだ。

「佳境へと鳴子強まる婆沙羅舞」

婆沙羅舞とはよさこいソーラン節の踊り。「ばさらまい」と呼んでいる七夕祭の出し物。鳴子の囃子も踊りに合わせて最高潮に。

「漆黒を仰ぎし天や流星群」

深夜の天空を翔るように流れて行く流星群。宇宙に展開される一大スペクタクルをじっと見詰めていた。