通勤路(上)

第59回角川俳句賞に投稿した。

2013年角川俳句賞に「通勤路」の題をつけ初投稿。角川俳句賞は未発表作品50句が必要。素人に怖いものなし。ありったけの俳句をかき集めて出した。俳句は、句集「萩原」所集の俳句と同一。2回に分けて紹介します。

雪やまず無音の景色ひろがりぬ
瞼閉じ首さし出して冬電車
通勤の列車の軋み寒四郎
かぶさりしものがあり冬の三日月
救急車サイレンの音寒気割る
点滴にくだを巻かれて春隣
あぁ 言葉なくせり春一日
水仙花はいと応えずわかつたは
花粉とぶ顔半分の白き春
つばくらめ曲線を描く此処彼処
石段の数を忘れし花吹雪
さあ渡れ春空すべて青である
電車待つ顔ぶれ変わり四月来る
駐車場空き待つ列や春爛漫
山々が第九を歌う五月かな
鯉のぼりベランダのシャツ翻る
石鹸玉次から次へ失踪す
風車カラカラ回りやがて雨
いきなりの面一本とられたり夏
蘭鋳が口パクパクと喋り来る
ジャンクション集合離散雲の峰
ガラス窓はりついたまま雨蛙
口癖はどうにもならん更衣
蜘蛛の巣の真ん中に蜘蛛動かざる
07:07鶴舞駅に蝉時雨

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