鷹羽狩行が詠んだ鵜飼

5月11日、長良川鵜飼始まる。
鵜飼を詠んだ俳句の最高峰は、芭蕉

「おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな」

だと思うが、どうだろう。

角川の雑誌『俳句』2014年6月号が、鷹羽狩行の特別作品50句を巻頭に掲載している。その中で長良川五句として詠まれた句は、

「鵜篝やそこに太初の闇生まれ」

「篝火の速し鵜川の流れより」

「篝火を籠のかたちに鵜舟過ぐ」

「誓子なら詠まむ鵜飼の総がらみ」

「漁終へてなほ直立の鵜匠かな」

さすが狩行である。