大学受験と俳句

通帳の残高がいきなり減ったので、何かと調べたら大学の前期授業料が自振で落ちたのであった。次女が今年、筑波大学芸術学群に入学。受験をめぐり俳句も幾つか作った。わが家の記録である。

「筑波嶺の風に怯まず冬雲雀」

筑波大学推薦入試に臨む娘へのエール。結果は不合格。

「受験生兄のくれたる守り札」

兄が妹を心配して御守を渡していた。

「武蔵野に初花求め西の風」
「武蔵野に春告鳥のなく日かな」

武蔵野美術大学を受験し合格する。

「筑波嶺や梅の蕾もふくらみぬ」

筑波大学前期入試。またも落とされ不合格。

「紅白の梅満開ぞ発表日」
「三度目の正直かなう春告鳥」
「受験生破顔一笑春二文字」

後期受験、再再度の挑戦。初心を貫き、ついに合格。

「囀りや筑波の青嶺ひろがれる」

アパートへの引越を済ませ娘を送り出す。