小沢昭一週間(4日目)

東京やなぎ句会は17日が例会日。小沢は欠席せず毎回出席し俳句に入れ込んだ。酒を飲まない小沢にとって、句会は飲み会、ゴルフの替わり。友達と馬鹿話するのも楽しかったろうが、「俳句はほんとうの自分と出会える」とも書いており、自分と語る時間だったのだろう。


「もう余禄どうでもいいぜ法師蝉」

開き直っての一句。

「浜で今朝捕ったと婆があさり汁」

聞いた言葉をそのまま俳句にしたのかな、臨場感あり。

「踏んづけた猫へ詫びつつ初笑ひ」

ワッハッハ !

「夕べの子帰りし庭の花火屑」

面白うてやがてかなしき花火かな。