小沢昭一週間(6日目)

小沢昭一は俳句について「全く俳句は、ナマヤサシイ楽しさではありません。私にとっては、何よりも、もちろん仕事よりも楽しいのです。」と書いている。俳句にぞっこん惚れこんでいるのである。


「寒釣りや同じ顔ぶれ同じ場所」

鷹羽狩行が採った句。

「昼の湯の西陽や隅に太鼓持ち」

太鼓持ちは今もいるのだろうか。絶滅危惧種

「落ち蝉の虚空に向けて合掌す」

南無阿弥陀仏

「むきだしの命はねたり青かえる」

「むきだしの」この言い廻しがしびれる。