花水木

【『萩原』以後(15)】


「鶏頭の花重たかり添え木つく」


自らの重さに耐えきれず傾ぐのを防止し倒れてしまわないように、添え木がしてある鶏頭の花に出会った。


「知らぬまに赤き実をつけ花水木」


我が家の庭には花水木が植えてある。花水木は北アメリカ東部に広く分布する花木。秋に葉は紅葉し、熟した実が真っ赤になる。我が家の花水木は、少ししか実をつけないので、側に寄って初めて実のついたことを知るのである。