運転士

【『萩原』以後(28)】



「朝の駅息白くして地に落ちず」


冬の朝、駅で電車を白い息を吐きながら待つ。寒さが厳しいほど、息も白さが増すような気がする。


「運転士指差し進む冬景色」


JR東海道線で通勤している。一番前に乗ると運転席が見える。運転士は一々指差し確認して電車を運転している。安全確保のための絶え間ない作業が続く。