『相生垣瓜人全句集』読了
【2014年(136)】
「今日もまたどっちつかずのバッタかな」
「ウマオイが知らん顔して鳴きにけり」
虫の音を聞きつつ2句。
『相生垣瓜人全句集』(角川書店)読了。
最後の句集「負喧」は、遺句集で死後に取り纏められた。正直、定番の対象を定番の方法で詠むリフレインという感想。「明治草」の部分が質・量ともに中心となる。瓜人の俳句は、一句の中に漢語を投入して核となし、日々記された感想録みたいな印象。瓜人の年令87歳まで生きてみないと、その意味も価値も分からないのかもしれない。