虚子探訪 (2) 風が吹く

【虚子探訪 (2) 】

 

「風が吹く仏来給ふけはひあり」

 

明治28年8月。「下戸塚、古白旧廬に移る。一日、鳴雪、五城、碧梧桐、森々招集、運座を開く。」の注あり。仏は、正岡子規の年下の従兄弟の藤野古白のこと。子規の俳句仲間だったが、明治28年4月ピストル自殺した。虚子は8月東京専門学校に籍を置き、古白の旧居に転居した。吹く風に、故人がやってきたように感じたのだろう。無季の句。

 

「しぐれつつ留守守る神の銀杏かな」

 

明治28年。神社の銀杏の木に雨が降り注ぐ景色か。大木の立派な銀杏かもしれないが、「神の」の措辞が引っ掛かるなあ。「留守守る神の」で「神無月の」と読めということか。

 

 

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