虚子探訪(127) 鶯

【虚子探訪(127)】

 

「鶯や洞然(どうぜん)として昼霞」

 

大正15年2(3?)月。昼間に霞がかかって、鶯にとっては洞穴にいるのと同じ状態だなあという解釈をしてみたが、正直よくわからない句。

 

「芽ぐむなる大樹の幹に耳を寄せ」

 

大正15年3月16日。発行所例会。新芽がでて鮮やかな緑色を見せている大木。木の幹に耳をあて木の生命の鼓動を聞いてみる。