虚子探訪(139) 春雨傘

【虚子探訪(139)】

 

「斯く翳(かざ)す春雨傘か昔人」

 

昔の人はこんな風に春雨の傘をさしたのだろうというのだが、どんな風に傘をさしたのだろう。

 

「春山の名もをかしさや鷹ケ峰」

 

春の山というのもおかしいと感じる「鷹ケ峰」という名前の山である。「鷹」は冬の季語。