虚子探訪(158) 祇園詣

【虚子探訪(158)】

 

「手をかざし祇園詣や秋日和

 

昭和3年10月16日。泊月と知恩院境内漫歩。吉田町楽友会館に於ける京大三高俳句会に臨む。

秋の日差しがまぶしく手をかざして日除けしながら祇園へと歩いて行く。

 

「枝豆を喰へば雨月の情(なさけ)あり」

 

昭和3年10月19日。木槿会。大阪倶楽部。枝豆を食べていると、雨で月が見えない雨月の情緒を感じるというものだ。