虚子探訪(166) 短夜

【虚子探訪(166)】

 

「止りたる蠅追ふことも只ねむし」

 

昭和4年6月11日。平壤、お牧の茶屋。止った蠅をめんどくさそうに追払った。ただひたすらに眠い作者である。

 

「短夜や露領に近き旅の宿」

 

昭和4年6月27日。老人会。肋骨、峰青嵐、楽天、落魄居、楽堂、為王等来会。

満洲旅行でロシア国境に近い宿に泊まった。