虚子探訪(176) 大試験

【虚子探訪(176)】

 

「せはしげに叩く木魚や雪の寺」

 

昭和6年2月12日。七宝会。鎌倉、たかし庵。

雪が降りしきるお寺、読経の途中に叩かれる木魚もせわしげである。

 

「大試験山の如くに控へたり」

 

昭和6年2月13日。東大俳句会。丸ビル衆会室。

「大試験」名前がすごいね。山にたとえられているが、受験者のプレッシャーは半端ではないだろう。