虚子探訪(185) 四ツ手

【虚子探訪(185)】

 

「仲秋や大陸に又遊ぶべく」

 

昭和6年10月9日。東大俳句会。丸ビル集会室。

大陸旅行は楽しかった、また行きたいと思う仲秋のこの頃。

句としては、つまらない印象。

 

 

「初潮に沈みて深き四ツ手かな」

 

昭和6年10月22日。丸之内倶楽部俳句会。

四つ手の葉が、潮の流れの底深く沈んでいるのが見える。写生句。