虚子探訪(189) 藤の落葉

【虚子探訪(189)】

 

「たらたらと藤の落葉の続くなり」

 

昭和6年11月15日。二子多摩川吟行。柳家休憩。

藤の落葉がずっーと続いている。切れ目なく続く光景を「たらたら」と表現。

 

「寺の傘茶店にありし時雨かな」

 

昭和6年11月19日。丸之内倶楽部俳句会。

時雨は秋の末から冬にかけて、降ったりやんだりの雨。茶店に寺の傘を発見。