虚子探訪(203) 木の実

【虚子探訪(203)】

 

「大小の木の実を人にたとへたり」

 

昭和7年11月14日。笹鳴会。丸ビル集会室。

そのままに読めばよいのかな。それがどうしたと突っ込みを入れたくなる。

 

「描初(かきぞめ)の壺に仲秋の句を題す」

 

昭和8年1月1日。鎌倉宅病臥。皿井旭川来、枕頭に壺の図を描く。

虚子は流行性感冒で臥せっていたが、年賀に訪れた旭カが壺の絵を描き、虚子が賛をしたとある。何故「仲秋」だったのかは分からない。