虚子探訪(205) 凍蝶

【虚子探訪(205)】

 

「つづけさまに嚏 (くさめ)して威儀くづれけり」

 

昭和8年1月21日。家庭俳句会。

連続放屁、面目ない。ははは。

 

「凍蝶(いてちょう)の己が魂追うて飛ぶ」

 

昭和8年1月26日。丸之内倶楽部俳句会。

虚子自解では、「其凍蝶の飛ぶときの様子は先づ自らの魂が飛んでその骸は慌てて其魂のあとを追うて飛ぶかの如く見える」とある。幻想的な世界を一句にした。