虚子探訪(230) 藪入

【虚子探訪(230)】

 

神慮今鳩をたたしむ初詣」

 

昭和10年1月1日。午後。鶴岡八幡宮初詣。

参拝の人の列は途切れることなく続いている。その頭上に、新年の青空へ向かって八幡宮の屋根にいた鳩が一斉に飛び立った。鳩は神の使いか、「神慮今」の上5に臨場感が表出された。

 

「藪入の田舎の月の明るさよ」

 

昭和10年1月10日。第2回同人会。赤羽橋、春岱寮。

「藪入」は奉公人が正月に自宅に帰ること。自宅の親の愛情、温かさが「月の明るさよ」の表現に感じられる。

 

 

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