2015-10-23 虚子探訪(241) 『五百句』ベスト20(上) 【虚子探訪(241)】 『五百句』の中より、私の好きなベスト20を選んでみた。 明治時代より3句。 遠山に日の当りたる枯野かな 桐一䈎日当りながら落ちにけり 金亀虫擲つ闇の深さかな 大正時代より7句。 一つ根に離れ浮く䈎や春の水 木曾川の今こそ光れ渡り鳥 蛇逃げて我を見し眼の草に残る 能すみし面の衰へ暮の秋 天日のうつりて暗し蝌蚪の水 白牡丹といふといへども紅ほのか 大空に伸び傾ける冬木かな