命の灯し火

俳句って何だろうと自問自答してみる。

私としては「命の灯し火」という回答をしたい。

十七音に、否応なしに現れる生の景色。省略の果てに提示されるもの、それこそが命の根源なのである。


『湯豆腐や命の果ての薄明かり』(万太郎)