百人一句

高橋睦郎中公新書で『百人一句』(1999年初版)という著書がある。短歌には「百人一首」があるので、俳句でも作ってみようという趣向。支持がなかったのか、現在絶版。選句を人口に膾炙した句にしないと駄目なんだろうな。しかし、それだと本を書く面白みがないので選句がどうしても著者好みになる。まあ、正月に俳句でカルタ取りをするのは、やはり華やぎにかけますね。

 

雛の代の一夜千年風止まず

 

『俳句』平成28年7月号、「一年」より。