『愛は一如』

富安風生の文庫句集『愛は一如』(ふらんす堂)が届いたので、読みました。よく知った作品も多いが、95歳まで長生きした俳人なので、高齢になってからの句に関心を持つ。子が無かったこと以外は、充足した人生だったっと思うが、高年齢を生きる所感を覗いてみたかった。沢山の句があるが、自分がその年齢に到達してみないと、実際のところはわからないのだろうな。

 

藻の花やわが生き方をわが生きて 

 

『年の花』1973年刊所収。風生80歳台後半の句。