鏡開

正月に歳神に供えた鏡餅を割ることを「鏡開」という。もう大きな餅を供えるところも少なくなった。「割る」のは縁起が悪いため「開く」を用いるらしい。家庭ではパックの飾餅である。だんだんに風情がなくなっていく。昔は家で餅を家族総出でついたが、餅つき機にかわり、いまではスーパーで買っている。

 

しろがねの手応へ鏡餅ひらく

 

遠藤若狭男の句。