芝不器男

 

2月24日は芝不器男の忌日。1930年(昭和5年)に27歳の生涯を閉じた夭折の俳人である。年若くしてこの世去ったが、残された作品は珠玉。石田波郷がわざわざ句集をつくり世に残そうとしただけのことはある。

 

人入つて門残りたる暮春かな

白藤や揺りやみしかばうすみどり

寒鴉己が影の上におりたちぬ