未来の年表

講談社現代新書『未来の年表』(河合雅司・著)を読む。副タイトルが、「人口減少日本でこれから起きること」とある。この本の要点は、人口減少をもたらす出生数の減少、高齢者数の増加、社会の支え手である勤労世代の減少である。誰もが日々実感している現実である。数字というものは冷徹であるから、この本の予想は当たるだろう。読んでいて気持ちが暗くなるのを抑えがたい。短期的思考でしか物事が動かず、是正ができない日本という国は21世紀中に亡びるのだろうか。日本の古典に『平家物語』があるが・・・。

 

六月が終わる。朝から激しい雨が降っている。

 

六月や峯に雲置くあらし山

 

芭蕉の句。