海鼠腸

海鼠腸が好きで勝気で病身で

 

森田愛子の句である。森田愛子は、昭和22年に29歳で亡くなる。高浜虚子がかわいがった秘蔵の弟子で、小説「虹」の主人公。信州小諸にいた虚子と、越前三国にいた愛子の虹の句のやり取りはあまりに有名。

海鼠腸(このわた)が好きというのが意外だが、森田愛子という人がこの一句に鮮やかに表現されている。

 

そういえば、虚子の『虹』を古書店で見つけて買ったはず。探して愛子に会いに行くとしよう。