2017-07-23 海鼠腸 海鼠腸が好きで勝気で病身で 森田愛子の句である。森田愛子は、昭和22年に29歳で亡くなる。高浜虚子がかわいがった秘蔵の弟子で、小説「虹」の主人公。信州小諸にいた虚子と、越前三国にいた愛子の虹の句のやり取りはあまりに有名。 海鼠腸(このわた)が好きというのが意外だが、森田愛子という人がこの一句に鮮やかに表現されている。 そういえば、虚子の『虹』を古書店で見つけて買ったはず。探して愛子に会いに行くとしよう。