『あの会社はこうして潰れた』

日経プレミアシリーズの『あの会社はこうして潰れた』を読み終える。帝国データバンクの調査マン藤森徹の著作。10万部突破と帯にある。昔からこのジャンルの本は帝国データも含め数多く出版されているのだが、今回は新書版なのでよく売れたのか。

読んで思うことは、人間はあいも変らぬ欲望の塊であり、金銭が絡めばリスクがあり闇があるということ。会社も法人格を供えた活動体であるから、人間に生死があるように、設立の「生」があれば当然倒産・廃業という「死」もある。

ただ愚かなるトップの下で働かされて、人生を翻弄される部下の人を思うとやりきれない。

 

天高しさびしき人は手を挙げよ

 

鳴戸奈菜の句。