山滴る

俳句の季語で、四季を「山笑ふ」「山滴る」「山粧ふ」「山眠る」と区分けしているが、春の終わりから初夏にかけては「山滴る」が、正にぴったり。噴き出した新芽の緑が目に鮮やか。山は緑のモザイク模様。
心浮き立つ景色が山あるかぎり広がる。この素晴らしい時間も短い。


絵巻物拡げゆく如春の山


星野立子の句。