荷風忌

4月30日は永井荷風の命日「荷風忌」。10年ぶりに改訂された角川の歳時記で新たに採用された季語。永井荷風の生き方は、まさしく好きなように生きたの一言。はたから見れば老醜、老残でしかないが、偏奇館の主人はあくまでも自分のスタイルを貫いた。

あんまり側に近寄りたくないが、俳句はいい句を詠んだ。

 

行春やゆるむ鼻緒の日和下駄

 

荷風百句、28番目。