若夏

角川書店の俳句歳時記の最新版を、ぱらぱらめくっていると「若夏」という見慣れない季語が載せてある。これは沖縄で旧暦四、五月頃の稲の穂の出始める初夏の時候をいい、「夏口」ともいうが歳時記の説明。沖縄の地方季語も載せているんだと初めて知る。

「若夏」の言葉は、爽やかな感じで美しい。

 

若夏の風ふところに王の墓

 

山城青尚の句。