後悔

朝早く、田んぼへ出かけ隣の竹やぶから侵入してくる筍を刈り取る。もう米を作るつもりもない休耕田なので、放置して竹藪にしてしまってもいいのだが、耕作してきた親たちのことを思うと無碍な扱いもできず、草刈だけして維持管理している。

上の土地から折れた竹がうちの畑に倒れ込んでいる。草刈り鎌で竹を切るには無理があるが、筍との戦いに怒りがつのり、力任せに竹を切り倒したので刃はぼろぼろに欠けてしまった。激情にかられてするようなことは、ろくな結果を生まない。朝から後悔して一日が始まる。

 

月山のこゝにも草を刈りしあと

 

中岡毅雄の句。