奥の細道迷い道

吉行和子冨士真奈美の『奥の細道迷い道』(集英社インターナショナル)を読み出す。彼女たちも今や八十歳台。東京やなぎ句会の消息も出ていたが、矢野誠一柳家小三治の2人になってしまった。時は流れているのだ。


地の底に冬眠という宴あり


吉行和子の句。


白足袋の指の形に汚れけり


冨士真奈美の句。