『俳句の水脈を求めて』

角谷昌子の『俳句の水脈を求めて』(角川書店)を読了。平成時代に逝去した26俳人のコンパクトな評伝。飯島晴子から金子兜太まで錚々たる名前が並ぶ。それぞれが追及した俳句は様々な意匠をとり、俳句の世界を拡げて行った。俳句の多様さは、生きることの多様さなのだと新ためて思う。

 

よく眠る夢の枯野が青むまで

 

金子兜太の句。