死の種子

『俳句』2月号を買う。冒頭の特別作品50句で長谷川櫂の「死の種子」と穏やかならぬタイトルが出ている。病名はわからぬが死に直面し手術を受けたことが俳句に詠まれている。死ぬことはわかっていても、それは他人事にしておきたいのが人情。しかし、誰もが直面しなければならない問題でもある。これは考えてもしかたのないことかも知れぬが。

生きてきた年数を、この後生きることができるかと言えば不可能。永遠に生きたいとも思わぬが、せめて毎日を充実したものにしたい。

 

白桃や命はるかと思ひしに

 

長谷川櫂の句。