天金

天金という言葉知ってますか。天金とは、製本で天小口に金箔が塗ってあるものをいう。藺草慶子の句集『櫻翳』(ふらんす堂、2015年)を読んで、天金の本であることを発見。今時、珍しい。藺草慶子は昭和34年生まれだから同世代。


回転木馬つぎつぎ高し冬に入る

冬の海わが足跡のまだありぬ

白日傘振り向けばみな遠き景


句集『櫻翳』より3句。