葉室麟『恋しぐれ』

高校の同窓会へ行ったら、「クドウ君、俳句作っているから、これあげる」ともらったのが、葉室麟恋しぐれ』。与謝蕪村とその周辺の人達が、短編連作で鮮やかに描かれる。随所に蕪村の俳句がまぶしてあって楽しい。葉室麟が還暦の年に本作品は刊行されたが、人生の年輪が作品にしみこみ読ませる。まだ読了していない、しばらく楽しめそう。


白梅にあくる夜ばかりとなりにけり


蕪村の句。